ケヤキのフライ返し | yabeya

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本当に良いと思えるモノ
木のモノ
無理のない建築
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うちで何年も使ってるケヤキのシャモジではなくヘラと言うには大きく、ターナーと言う雰囲気でもない
まあしいて言うならフライ返しか。

何年も炒め物やお好み焼きをひっくり返すのに使って料理の油をたっぷり吸ったケヤキのフライ返し。

割れも入ってたし形もイビツだったので売り物にはならずうちで使うことになったこのフライ返し。


ケヤキは元々めちゃくちゃ硬い木なんだけど油を吸って更に硬さと共に風格も増したように見える。

調理用の木のモノは自然に油を吸うのでオイルメンテナンスの必要がなくガンガン使えて非常に楽だ。


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かなり色濃くなっている。
これを良く思える人は木が好きな人だろう。

汚く見える人は木の食器は使わない方が賢明だろう。

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裏側。


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柄の部分。

この柄の部分さえ最初に比べるとかなり濃くなっているが先の方はかなり赤茶色い。


ケヤキにもレモンイエローのとか赤色のとか何種類かあるんだけどこれは元々黄色っぽかった気がする。

それがここまで赤茶色に濃くなるのだから木と言うのは本当に面白い。

更に鉄と違ってフライパンや鍋に傷が付きにくいのも木の利点だ。


よく木の調理器具は衛生的な事とか耐久性の事とかで毛嫌いされることもあるが
何時間も水につけっぱなしにしたり湿気がおおいとこにずっと置いてたりしない限りカビなんて生えてこないし腐ってもこない。
何年も何十年も使える。

ただ一般にうられている木の調理器具の多くはウレタン塗装等をしている為、塗装の切れ間から水分が入り逆に水が抜けなくなりカビたりする。

そうなると耐久性にも衛生面でも問題がでてくる。


ウレタン塗装は確かにしばらくの間は絶大な防水効果を誇り木を保護するが
同時に防水が切れた時には必要以上に木にダメージを与える。
そこが木の調理器具のイメージを下げてる面もあるのではないだろうか。


これは住宅の場合も同じことが言えると思う。


最初の綺麗さだけではなく
長い目でみた時の本当の美しさを選びたいものだ。